ネットワーク診断装置「TowerMonitor1000」はIPネットワークの品質状況を解析する装置です。 (特許第5544541号)
IPネットワーク機器の各種情報（MIB：Management Information Base）をSNMP（Simple Network Management Protocol）により収集し、その内容を解析しIPネットワークの設定パラメータを最適化することにより高信頼で効率的な伝送システムが実現できます。
今までこれを実現するためには高価なNMS（Network Management System）を構築しなければなりませんでしたが、本装置を導入することにより安価かつ容易に実現することができるようになります。また、約20cm角の小型サイズのため容易に運用が可能です。
一般企業のネットワーク解析、現地工事や障害発生時に持ち運んでの評価・解析、さらには作業現場が移動するような状況下での解析ツールとして最適です。
- ネットワーク機器の各種状態情報(MIB)のリアルタイム表示と蓄積が可能
- NMS（Network Management System）のようにサーバ構築をしないで、１BOXで容易にネットワーク監視を実現
- 小型（B5サイズ以下）、堅牢で持ち運びに便利なため、工事・保守・運用に最適 Linux OSによるディスクレス、ファンレスの産業用CPUボードで実現
- 障害の予兆を検出
- 障害切り分け
- 回線の効率利用
新たなシステム導入時、定期的な診断、運用監視によりネットワークにトラブルの予兆がないかを調査しトラブルを未然に防ぎます。
ネットワークに接続された機器トラブル発生時、回線上の問題なのか機器本体の問題なのかあるいはサーバ/端末の問題なのか切り分けが難しいケースが多々発生いたします。障害解析のために、高価なＮＭＳを利用することなく簡単に実現できます。
回線速度、パケットロスなど収集したＭＩＢ情報を解析し、システムを最適化することで回線の効率利用が可能です。
- ネットワーク機器の各種状態情報の表示・蓄積
- pingによるネットワーク機器監視（オプション）
- システム全体の状態表示
- イベントログの表示と蓄積 イベント情報をタイムスタンプを付けて表示・蓄積します。
- 警報メール通知
- 警報灯インターフェース
ネットワーク機器の各種状態情報など最大64台までのＭＩＢを表示・蓄積することができます。
蓄積情報は、ＵＳＢメモリあるいはネットワーク経由でダウンロードできます。
表示する内容はあらかじめ設定することができます。
最大64台までのネットワーク機器の遅延時間を表示・蓄積することができます。
監視システム全体の正常／軽度障害／重度障害の表示（白／黄／赤色）を行います。
あらかじめ設定したメールアドレスに警報通知を送信します。
警報灯を接続することで、ランプの点灯、警報音を出すことができます。
| 機能 | 内容 | |
| 監視機器台数 | 最大64台 （MIB監視台数とｐｉｎｇ監視台数の合計） | |
| MIB表示 | 表示MIB数 | 最大 64 ＭＩＢ |
| 表示間隔 | 最小１秒単位 | |
| 表示方法 | 生データ、前回との差分、または移動平均 | |
| MIB蓄積 | 蓄積内容 | MIB表示内容と同じ |
| 蓄積メモリ | 内蔵コンパクトフラッシュメモリ | |
| 読出し方法 | USBメモリへの読出し、またはFFTPによるPCへの読出し | |
| Ping監視 （オプション） |
監視台数 | 最大 64 |
| 表示間隔 | 最小１秒単位 （MIB表示と同じ監視周期） | |
| 表示内容 | 遅延時間 （mSec） | |
| 状態表示 | 正常（デイスプレイ：白色） | 正常状態 |
| 軽度障害（デイスプレイ：黄色） | MIBデータが閾値を越えたとき軽度障害表示 | |
| 重度障害（デイスプレイ：赤色） | システムが定める重度障害表示 | |
| 閾値設定 | 読みだしたMIB値の閾値設定 | 閾値を越えた場合 軽度障害となる |
| イベントログの表示 | イベント情報をタイムスタンプを付けて表示・蓄積 | |
| 警報メール通知 | 軽度障害／重度障害の内容をメールで通知 | |
| 警報灯 | 警報灯を接続することで、ランプの点灯、警報音を出力 | |
| HOP数調査 | TowerMonitor1000から対象となる機器に対してHOP数を調査 | |
| 初期設定 | 監視対象機器 IPアドレス、コミュニティ名 | USBメモリのコンフィグレーションファイルより設定、設定後は電源をオフしても保持される |
| TowerMonitor1000 IPアドレス、ネットマスク | ||
| 表示MIBごとにOID、表示方法、閾値を指定 | ||
| 警報メール通知のメールアドレス | ||
| 警報灯 IPアドレス、ネットマスク | ||
| HOP数調査の対象機器IPアドレス | ||
| 項目 | 仕様 |
| CPU | Atom processor Z530P (Intel製)、クロック1.6GHz |
| メモリ | １Gbyte搭載、最大2Gbyte （※オプション） |
| OS | Linux（Ubuntu） |
| 液晶表示 | 6.5型TFTカラー液晶、640(H) x 480(V)ピクセル |
| 情報蓄積 | コンパクトフラッシュメモリ 内蔵※ |
| ４G byte（システム２G byte、蓄積エリア２G byte） | |
| 入出力ポート | Ethernet 1port （10/100/1000 BASE-T、RJ-45コネクタ） |
| USB2.0 4 port | |
| シリアルポートRSC232C 1port （DSUB-9Pコネクタ） | |
| ディスプレイ出力 DVI-D | |
| 入力キー | 表示設定 |
| 電源 | 100V-240V、50/60Hz |
| 消費電力 | 25W |
| シャーシ仕様 | 高さ 3.5cm、幅 18.5cm、奥行 20.0cm |
| 重量 | 1.5Kg |
| 環境仕様 | 動作温度0～45°C |
| 動作湿度25～85% (結露なきこと) | |
| 保存温度-10～70°C |
※オプション：最大１６G byteまで拡張可能